LEGLABO 講師ブログ

長文読解の弱い方へ

個人的には長文読解が弱い人(というか自分は長文読解が弱いと思ってる人)はたいてい英語自体に苦手意識を持っていたり実際にテストの点数が悪かったりするものなのですが、そういう人が「なんかええ長文読解の勉強法ないかな〜」とネットで検索すると、おそらくまずは「精読から始めよう」とか「とにかく量をこなせ」とかいろいろな情報が目に入ってくるんじゃないかと思います。

で、そういう情報の中で

「スラッシュ・リーディング」

というものを多分目にしたことがあるはずです。

なければ、一度ググってみて下さい。

この言葉、多分私が高校生の頃に出てきたんじゃないかと思うのですが、要は文章を前からスラッシュ( / ←こんなやつ)で切りながら、返り読みをせずに英文で出てきた語順のまま情報を取りに行く読み方で、英文の「速読」と必ずセットになっている読み方です。まぁ漢文みたいに返り読みをして読んでる段階でリスニングでは多分アウトだと思いますので大半の高校生は知っている読み方だと思います。

当時、構文解析バリバリのやり方で読解指導を受けていた私にとって、この読み方はかなり衝撃的でして、これで速読力がかなり上がりました(あくまでも当時の純ジャパニーズ高校生の基準での話なので、今の高校生とかで見たら「ふつー」やと思います)。

大学卒業後、大手塾で教え始めてからも受験学年で入試演習をやり始めると、ほぼこれ一辺倒でやっていた時期も長くあり、それぐらい当時は「無敵」と思える読み方でもありました。

ただ・・・
もう今は基本的にこのスラッシュリーディング、あまり取り入れていません(あ、もちろん「構文解析」などの精読もよほどのことがないとしません)。

もちろんこのスラッシュリーディングはそれはそれでメリットもたくさんあるので、決して悪いというわけではないのですが、やはりデメリットもあるなと感じるわけです。

一番の理由はスラッシュリーディングをしないと前から英語の語順通りに読めない(と思ってる)その「読み方」です。
難易度の高い複雑怪奇な英文の構文解析をして英文和訳なるものに多大な時間が投入されていた30年近く前は非常に画期的な「矯正器具」になっていたのですが、今の時代にまだこれをせなアカンこと自体がややいびつに感じるわけです。
あとは、このスラッシュリーディングでスラッシュを打つこと自体が作業になってしまって「内容」が頭に入ってこない受験生もいると思います。この意味がわからなければ、日本語で一度スラッシュリーディングをして現代文を読んでみたらわかると思います・・・。

スラッシュリーディング、あんまり自分には合わんなという方は一度ご相談を(^^)
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