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中里先生の工業英語ブログPart2 〜「工業英語」の特徴〜

皆さん、こんにちは!
講師の中里福和です。今回のPart2では、工業英語の特徴について解説します。工業英語は、一般の英語とは違います。とくに、文学の英語の言葉遣い(想像力を働かせながら読ませる)とは、はっきり区別されます。読み手が勝手にいろいろと想像して解釈することがないように、はっきりと事実だけを示すこと、これが工業英語の要諦です。
①3Cs(3つのC)
工業英語の特徴は、3つのC に要約されます。
Correct(正確)、Clear(明確)、Concise(簡潔)


工業英語の記述は、まず正確を要します。例えば、機械装置の取扱説明書で、「レバーを右に倒す(軸が右回転)Move the lever to the right.」と「レバーを左に倒す(軸が左回転)Move the lever to the left.」を間違うと、軸の回転が逆方向になります。軸の回転が逆方向になると、危険であり、人身事故にもつながりかねません。つまり、工業英語の記述は間違うことが許されません。

次に工業英語の記述は明確を要します。
例えば、「設定を適切に調整してください、Adjust the settings appropriately」という表現は不明確です。もっと明確には、「温度を22℃、ファンスピードはレベル2に設定してください、Set the temperature to 22℃ and the fan speed to Level 2」などと表現します。より具体的に明確に表現するのが工業英語です。

最後に、工業英語の記述は簡潔を要します。簡潔とは、短い 且つ 必要な内容が網羅されている、ということです。工業英語では、長々とした表現はダメです。短文が基本です。また、不可欠な内容がちゃんと含まれていることが必須です。学校の英文法の授業でおなじみの関係代名詞(who、which、that、など)は、文章を長く、複雑にします。工業英語では、あまり使いません。具体例を挙げます。「試験片を用いて引張試験をしたら、その材料は予想をだいぶん上回る降伏強さを示した、The tensile test that was conducted on the specimen showed that the material exhibited a yield strength that was significantly higher than what had been expected.」(26単語)この文章は、関係代名詞を使ったりして、冗長な文章となっています。significantlyという副詞も、中身が曖昧です。原文をもっと簡潔にしますと、「The material showed a higher-than-expected yield strength in tensile testing.」(10単語)で同じ意味が伝わります。まとめますと、工業英語は、いわゆる「Plain English、平易な英語」の代表格なのです。皆さんにとっては、とても取り組みやすい英語のジャンルと言えます。皆さんが工業英語を身近に感じてくださることを期待して、今回の解説を終わります。

次回は、工業英語を学んだら、どんな良いことがあるかを、筆者の経験も含めてご紹介します。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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