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LEGLABO 講師ブログ  2017年10月

コンテクスト

英文読解のトレーニングにおいて、基本レベルを脱したら、一文一文の精読(=英文和訳)よりも個人的に非常に大事だと思うのは、コンテクスト(文脈)、つまり「要はどういうこと?」というのをつかもうとしながら読める訓練をすることだと思うわけです。

このコンテクストがわからないまま一文一文の精読のスピードを上げようとするのが、高い効果が望めない速読練習だと思うわけですね。逆の言い方をすると、コンテクストが分かると自然と読むスピードは上がります。これは絶対です。なぜなら人間の脳がそういうふうにできているから(だと思います)。

よく子供がお説教されている途中で「もうわかってるし!」と話を遮る場面ってありますよね?一方、説教している側は「まだ話が終わってないでしょ!」とさらにボルテージが上がるといったような…(^_^;)

あの話を遮る子供の心境がまさにそれです。自分が小言を言われている文脈(=なぜ自分は小言を言われているのか)が全て本人はわかっているわけです。今まで何度も聞かされているから。よって話の先が読めるわけですね。ですのでそれ以上聞き続けるのが脳としては耐えられず、そこで話を遮るのでしょう。

つまりコンテクストが分かると、次にどういうことが言われそうだということがおおよそ予想がつくわけですね。あるいは書かれていることがどういうことなのかがわかる。従ってその内容における内容一致問題なんかをやらせると「消去法」などという小手先のテクニックを使わずとも一発で正解を当てるわけです。

これがセンター試験の読解問題や、TOEICのリーディングの攻略の「いろはの"い"」だと思うわけですね。ですので読解問題を解く時に、生徒たちによく言うのは「スロースターターでいいよ」ということです。最初はどういうことについて書かれているのかが分からないので、まずこのコンテクストを掴まないといけないわけです。ここでいきなり最初からぶっ飛ばすと何について書かれているのかイマヒトツわからないまま、どんどん英文を読み進めることになり、結局途中でにっちもさっちも行かなくなり、最初に戻ってこないといけなくなるというタイムロスが起こります。

一方スロースターターではあるけれども、最初にどういう話なのかが一旦わかってしまうと後半に行くに従って徐々にスピードはあがってきます。

実際問題、このコンテクストがわからないと、中1レベルの英語で書かれていても「これ何の話?さっぱりわからん」ということが普通に大人でも起こりえます。

ちょっと長くなりそうなので、またこの続きは次回にまわします。


スペリング

先日、生徒のWritingを添削していると、答案の中でmemorisingという表記をしている生徒がいました。

時々生徒の中でも気づかずにやっている子がいるのですが、「memorisingとmemorizing」、「colourとcolor」、「theatreとtheater」など単語帳を見ていると、なんとなくどちらの綴りでも良さそうな感じがする(colo(u)rみたいな感じで単語帳に載っている場合もあるので)のですが、これはやはりしっかりと認識、区別しておくべきだと思います。

すなわち、前者が英語(British English)で後者が米語(American English)のスペリング表記であるわけです。

こういう風に話すと、次に彼らから出てくるのが「テストではどちらで書いてもいいのですか?」という質問なのですが、これは国際的な英語テストであっても国内の大学入試であっても共通して言えるのが

「どちらでも問題なし」

ということですです。

ただし、1つだけ注意事項がありまして、英語表記で書くのであれば英語表記で、米語表記で書くのであればあくまでも米語表記で一貫させることが求められるということです。ですのである箇所では英語のスペル表記で、また別の箇所では米語表記であったりすると、これは減点対象となってしまいます。

そして、基本的に日本人の中高生は米語で教育を受けていますので、テストでは英語表記は避けた方が無難かなと思うわけです。。。


The frog in the well knows nothing of the great ocean.

ブリストル大学に、自分の専攻とは全く関係なく、プライベートの方で色々とお世話になった日本人教授がいらっしゃるのですが、その方もブログで書いていて「確かに!」と思うことがあったので…

日本人はリスニング&スピーキングは駄目だけど、読むのはまぁ何とかいけるよねという固定観念みたいなものがあると思うのですが、これ多分間違っていますよね…。もう少し正確に言うと、間違っていると捉えた方がこれからもっと伸びる可能性が生まれてくると思うのです。「俺たちはリーディングはできてるよな」と思った段階でそれ以上の伸びしろがありませんからね。

これ、早く大学入試から和訳問題が消えてくれたら結構スピーディーに解決していく問題なのかもしれませんが、大人で今英語を勉強されている方の中にもやはり「精読」に対する強い信奉者がいまして、これは私も実際にそうだったので非常によくわかるのですが、ここにとらわれている限り、リーディングにおける飛躍的な向上はあまり望めないかな、というのが最近の私の考えです。

今の子たちに話すと「誰それ?」という反応が返ってくるのですが、私の世代の方であれば駿台の伊藤和夫先生と聞くと「あー」と頷かれる方が多いのではないかと思うのですが、あの教育を受けてきて、そして英語がそれなりにできる人の中には依然として精読に対する信頼は厚いようです。

ところが実際にそれで生徒を指導してみると、なかなかそれだけでは飛躍的なリーディングの向上を見せない生徒も結構いるわけです。結局入試までに間に合わずタイムオーバーとなったまま大学生になったり、あるいはもちろん入試は英語だけではないので、他教科でがんばって合格していくというようなこともあって、あまりその辺の検証がなされていない気がするのですが、まぁ一言で言うと、翻訳型のリーディング指導をやっていてはいつまでたっても翻訳はできても英語で情報をとっていく力と言うのは身に付かないわけです。

このあたり、精読における正確さにはややあやうさは残るものの、英語で情報を短時間に取ろうとする力は私の偏見かもしれませんが、中国人の方が圧倒的に高いような気がします。なぜか?それは中国ではそういう教育がなされているからだというのが彼らの感想です。

こういうことを言い出すとどんどん脱線してくるのですが、日本ではまだマスコミの意図的な操作なのかどうか分かりませんが日本の技術力を賛美する声や、技術立国としての日本はまだまだ世界をリードしているといったような「俺たちまだまだいけてるぜ」的風潮があると思うんですが、これだけネットが進歩してくると日本のマスコミではあまり報道されないようなことでも意識すればいくらでも情報は拾えるわけで、実際にここ最近中国を訪れた人が、中国はここ数年でガラッと変わってきていることに驚いた(まぁ端的に言うと無茶苦茶きれいになってる!ということですね)というような話だったり、あるいはもっとわかりやすい数字で見ると、実際に大学の世界ランキングを見ていてもここ最近、中国の大学が日本の大学の遥か上を行ってるとか…数年前とは明らかに異なる事態がいろいろと出てきているのが最近だったりしたもので、これはあまり軽視できないんじゃないかなと思うわけです。

かつての日本がそうであったように、他国の良いところはどんどん真似て吸収していけばいいのになと思うのですが…。

なんかあまりまとまってないですね(^_^;)。すみません、ブログなもので。まぁ無理やりまとめると、リーディング力ってあまり精読にこだわらないでやる方が意外と伸びるかもよ!?ということが言いたかっただけでして・・・。そんなことを考えつつ毎回の授業に色々と手を加えていっている今日このごろです。

このテーマ、また書きたいと思います。


発音

LEGLABOの生徒の中でも、インターナショナルスクールに通っていた子などは当然発音もかなり流暢で上手なのですが、そうではない普通の日本語環境で育ってきた生徒の中にも「あー、この子は発音が上手になったなぁ」と思う生徒ももちろんいるわけで、そういう生徒はやはりシャドウイングなどの基礎トレーニングをきっちり継続してやっているわけです

このブログでも書いてますが、シャドウイングはスピーキングの練習方法というよりはむしろ、リスニング力を強化するための1つの練習テクニックであります。ただリスニングを強化するということはCDの音がしっかりと聞き取れるということですので、そういったことを地道にやっていると自然と自分の発音も矯正されていくのでしょう。

もちろん海外経験やインターなどで大量の英語に触れてきたわけではないので、いわゆる帰国子女の発音として想像されるような話し方では無いのですが、それでも上手だなぁと思うのはなぜなのか?

1つは「大きな声ではっきりと発音できている」ということと、もう一つはイントネーションや強弱をCDに真似て発音しているがために、それっぽく聞こえるのかなあと思うわけです。当然「th」の発音や「f」「v」に関する発音はまだまだ指摘されることがあるので、細かい点はまだまだ改善の予知があるのですが、とにかく聞きやすい、そして聞いていて理解がしやすいということがもう一つの大きな要素になるのかな…と。

そんなふうに思っていたら、学校のALTの先生から「英語、上手ね!」と褒められたというようなことも聞くので、やはり自分が感じていることはネイティブも同じように感じているのだなと思うわけです。小さい頃にこういった他者から自分の英語に関して褒めてもらうというようなプラスの体験をしてる子ほど英語での自信は着実についてくのかなとも思います。そのためにも先生がちゃんと基礎トレーニングを継続させてあげることも大切だな、と。シャドウイングは地道なトレーニングなので嫌がる子も多いかなと昔は思っていたのですが、毎回一緒にやってあげると意外とどの子も素直に練習してくれます。まぁ、アレですよね、「自分はやらんけど、お前らはやっとけよ」ではアカンということですね(-_-;)


エセ関西人

ネットのコラム記事に書かれてあったので、読まれた方もいらっしゃると思うのですが…

「エセ関西人の見分け方」というお題の後に「その靴、直しといて」と言われたら??

という問いかけだったので、てっきり私は関西人ならこの後どう返答するのか、その返答次第でホンモノとパチモン(これもバリバリ関西弁ですね)を見分けるのかなと思い、自分ならシンプルに「ええよ」と答えるかな〜と思いつつ、パチモンの関西人は「なんでやねん」などと言ってつっこんだりしてバレるというような話をするのかなと思っていたら、全くそういう話ではなく、パチモン関西人はこの依頼を「修理しておいて」と解釈するとのことで、改めてなるほどなあと思ったわけです。因みに余談ですが、「なんでやねん」というツッコミは「非」関西人が言うと間違いなく、そして瞬時に「エセ」とバレますよね・・・。あれもなまりの恐ろしい所ですね。すみません、脱線しました。話を戻します。

何が「なるほどなぁ」なのか?

それは私が最初「その靴、直しといて」と言われた時に「片付ける」以外の解釈が脳裏をかすめることもなかったという事実です。このあたり、ネイティブ(この場合は普通の日本人)からすると、こういう意味解釈を呼吸レベルでやるため、もちろん私も含めて母国語を話している限りなかなか気づきにくいところだなと思うわけですが、これって本当に外国語学習者泣かせなところでもあるわけです。特にこの場合、漢字も「直」すという漢字が当てられているため、なおさら日本語学習者の外国人からすると、真面目に勉強している人ほどこれが「片付ける」という意味で捉えるのは一発ではほぼ不可能かと思うわけです。

その一方で、恐らくではありますがネイティブ関西人であれば、冒頭の「これ直しといて」というフレーズを「片付けといて」の意味以外で解釈した人ってかなり少ないのではないかと思うわけです。

で、私も含めてなぜネイティブ関西人はそう思うのか?とあれこれ考えてみるわけですが、おそらく最初の「エセ関西人の見分け方」という文言で頭が関西弁モードになるのかなと。その後に「これ直しといて」というフレーズが来るわけです。因みにここは決して「これ直しておいて」ではないのです。そしてそこにはちゃんと「直」すという漢字が当てられているのを目では見ているものの、「直」すという漢字が本来持っている意味(修理する)には意識がいかず、自動的にこれを「片付ける」の意味に捉えてしまう。結局のところ、瞬時にこういう解釈をするのは関西人がこのフレーズを日常生活で頻繁に使っていることに加えて「片付ける」と「修理する」という2つの言葉を比べた際に、「片付ける」という言葉の方が日常生活での使用頻度が多いからというのが一番の原因なのかなと思うわけです。

つまり幼少時から「直しといて」を「片付けといて」の意味でずっと使ってきたため、実際に使用する際もいちいちその当てられた漢字の意味を深く考えることなくほぼ自動的に「片付ける」の意味で解釈するという。そういう意味で言うと、いわゆる従来の日本における英語教育で指導してきたような、文法学習を中心として標準語の日本語にたくさん触れてきた真面目な日本語学習者(そんなノンネイティブ・ジャパニーズがいるとすればの話ですが…)にとって、関西のお笑いは最高レベルの難易度の教材になるのだろうなと思うわけです。まずもって、理解不能でしょう。「だめ」とか「いけない」ではなく「アカン」、「だから」ではなく「せやさかい」、「どうしてなんだ!」ではなく「なんでやねん」、「怒るよ」ではなく「しばくで」etc...まぁ例を挙げるときりがありませんが。少なくとも、英語を学習している日本人が洋画を見るような感じで、日本語を学習中の外国人が「笑ってはいけない」をhuluとかで見たら、自分の日本語力のなさに落ち込むことは間違いないでしょう。

ただ、と言って、その関西のお笑いを聞いて日本語を勉強した外国人が、東京でその日本語を流暢に話すとこれはこれで相当浮くであろうこともこれまた想像に難くないわけで…(^^;)


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