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LEGLABO 講師ブログ  2017年11月

たからのもちぐされ

これだけスマホの普及率が高くなり、大半の高校生がスマホを当たり前のように使いこなしている昨今、英語学習という点から見ても、このスマホの存在は一昔前の高校生とは比べ物にならないくらい今の英語学習者を恵まれた学習環境においてくれていると思うのです。

ところが当の本人たちはあまりそういった事は分かっていないようで、私からすると「え!知らんの!?」という機能を普通に知らないケースが多々あります。で、これはただ単に「彼らがまだ高校生だから…」と思っていたのですが、たまたま先日同年代の女性で、最近英語の勉強を再開したという人と話をしていた拍子にその人も知らないということが発覚したので、案外知らない人もいるのだなと思ったのでここで紹介します。

kindle等の電子書籍が世の中に出てきた頃に、英語書籍は電子書籍で読む方が楽と言われましたが、それにはもちろん色々な理由があると思うのですが、その1つに知らない単語が出てきた際に、紙ベースの書籍のようにいちいち辞書をひかなくてもその場ですぐに意味がわかるという辞書機能があるわけです。

このことを伝えると、知らない単語が出てきた際にはその都度その単語をコピペしてGoogle検索ができるという意味に捉えていた人もいたのですが違います。そうではなく、知らない単語が出てきたらその単語を指で長押しするわけです。するとコピーとか選択という文字がでてくるのですが、その1つに「調べる」という表示も出るわけです。これをタップすると意味がすぐにわかるという…。

これ、かなりすごい機能だと思います。これがあると本当に英語学習者がBBCやCNNといったニュース記事を読むことも随分ハードルが下がります。さらに良いのは、辞書機能として英英辞典も選択できるところです。もしご存知なかった人は是非試されることをオススメします。因みに、「調べる」じゃなくて「ウェブ検索」しか出てこない場合は、先にスマホに辞書機能をダウンロードする必要がありますので「スマホ 辞書機能ダウンロード」とかでググってもらえたら詳しいやり方が色々出てくるはずです。


センターリスニング

いわゆる筆記タイプの試験の偏差値は高いのに、リスニングがからきしダメという高校生がまだこのご時世でも結構いるんだなと新入生が入ってくるたびに再認識させられるわけです…(-_-;)

で、このパターンの生徒に「シャドーイングというトレーニング法を知ってる?」と聞くとたいがいが知らないか、あるいは知っていてもあまりちゃんとやっていないというケースであることが大半(というかぶっちゃけのところ100 %そう)なわけです。

なぜこんな書き方をするかというと、シャドーイングをきっちりしていれば、あるいは指導者がシャドーイングをきっちりやらせていれば、時間をかければ必ずリスニングはできるようになるからです。ところが特に進学塾タイプの指導で英語を文法ベースで勉強した生徒にはこのトレーニングをしていないがためにリスニングができてないことがかなり多いわけです(まぁ、自分もそこにいたからわかるんですが)。

で、そういう生徒にも入塾と同時にシャドーイングをさせていくのですが、最初はこれが全然できません。でもそれが普通です。普通なので、本人にもそれでいいから気にせずにどんどん練習させます。そうやってめげずにずっと続けさせていくと、ある時点から「そう言えば最近随分言えるようになってきてるな」とこちらが気づく時が来ます。それぐらいの時期からマーク模試のリスニングはたいがい50点満点で40点は切らないようになってきます。ココらへんまで来るとあとはセンターならセンターの過去問を使って出題パターンや傾向に慣れさせると45前後ぐらいで安定するようになります。いわゆる9割ラインですね。まぁこちらとしては満点を目指して欲しいところでもあるわけですが、生徒は英語だけやってりゃいいわけでもないので、そのあたりを一つのゴール地点にしています。


コンテクスト つづきのつづき

前回、前々回とでコンテクストについて書いてきましたが、コンテクストの重要性がわかるエピソードをもう1つ…。

小学生のクラスで、歌いたい歌があるとのことなので、早速YouTubeで検索して一緒に歌詞を見ながら聴いたのですが、いまひとつ私には意味がよくわからない歌詞で(中高生がリクエストしてくる歌は基本ラブソングなので、「ラブソングである」というコンテクストが頭にあるため、何のことを言ってるのかよくわからんということはあまりありません) 一緒に聴きながらも「なんじゃこれ」と思っていたのですが、その歌詞が以下の英文です。

What you see is not what you get, 
Livin' our lives with a secret. 

We fit right in, bet you'd never guessed, 
'Cause we're livin' our lives just like all the rest. 

A picture perfect family is what we try to be. 
Look closer, you might see the crazy things we do. 
This isn't make believe. 
It's our reality. 

Just your average family 
Trying to be normal

And stay out of trouble, 
Livin' a double life.

見て頂いたらわかると思いますが、英文も文法的には小学生には結構難しい内容ではあります。ところがこれを一文毎に解説していくと、(訳している私には相変わらずその意味がよくわからないのですが)子供たちの表情は一気に変わってくるわけです。

これ、実はNHKで放送されているThe Thundermansというドラマの主題歌で、子供たち曰く、超能力を持っているものの、その能力を他人にバレないように家の外ではその力をひた隠ししながら普通の生活を送ろうとしているある家族をコメディタッチで描いたドラマなのだそうです。

このコンテクストを知らない私が一文一文を解説しながらその都度「これどういうことなん?」と子供たちに聞くと全部彼らが「それはこういうこと」と説明してくれるわけです。そういう解説を子供達から聞いていくと歌詞の内容が私の頭の中でも一気にクリアになるわけですね…(^_^;)

文法的には難しい英文であるものの、一文解説する毎に「ああ!」みたいな感じで笑顔の反応が子供たちから返ってきて、その彼らの解説を聞いて私も「ああ、そういうことか!」と理解できるという、相互作用によって進んでいくなかなか面白い授業になることもあるわけです。


コンテクスト つづき

前回の記事では、コンテクストがわからないと「英文の和訳は出来ても何の話なのかがわからない」よって、「内容に関する問題を出題されても正解できない」という話をしました。

先日高校生が何気なくつぶやいていたのですが、その高校生曰く、「中学校までは英文が訳せたら当たり前のように意味がわかると思っていた」そうです。が、これが高校生になって、「英文の訳はできても、それがどういうことなのかわからない」という場面に出くわすことがやたらと多くなったそうです。

本人は「なんで中学校までは普通に読めてたものが読めなくなったのか?」と結構悩んでいるのですが、答えは簡単で、「中学校までは内容の薄っぺらいものをただ英語に翻訳したものを読んでいただけ」だからなのですね。

これ、高校生、大学生ぐらいになるとよくわかると思いますが、高校入試ぐらいまでの長文読解問題ってとにかく「面白くない」のですよね、内容が。

だいたいが、自己紹介から始まって、家族構成とか何のクラブに入ってるとか、ま、そういう面白みのかけらもない情報が出てきて、それが終わると途中ぐらいからアメリカから友達がやってきて、今度はそのアメリカ人の友達の家族構成の説明があったりとかで、「おいおい…」と思っていると、その友達がお寺を見たいというから(というか、アメリカ人の中学生で日本の寺に興味あるとかって相当特異なアメリカ人やと思うんですけどね…)、京都に連れて行ったら、今度はそこで「京都は日本で最も古い都市の一つです」とか、これまた意味不明な情報が出てきて、にも関わらず、お寺巡りをしたそのアメリカ人は感激して、「私はとても楽しいひと時を過ごしました」とか言いながら、アメリカに来たら今度は自分が町を案内するでしょう、などと勝手に今度はアメリカに行く予定までたてられて、最後は「いつか私はアメリカを訪問することを楽しみにしています」という一文で締めくくられるという、もはや中学生に読ませるには拷問級のおもろなさを炸裂させた英文なので、前回のお説教の話ではないですが、読む側からすると何ら目新しい情報も、驚きもなく、ただ英文を頭で和訳しているだけという作業が続くわけです。これ、英語講師ならわかると思いますが、こういう英文は記憶にすら残りにくいですよね…。どれもこれも似たり寄ったりの内容なので。そんなわけで、こんな文章だったらそりゃ和訳さえできたら内容は100%わかるでしょう…(-_-;)

で、こういう読解問題ばかり解いて中学の時は模試の偏差値が良かったのに、高校になってから「なんかおかしい」と思うことがやたら出てきたというのは、ある時点から英文の内容がガラッと変わったからでしかないわけです。

そう考えると、英語学習において触れる題材って本当に大事だなと改めて思うわけです。


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