LEGLABO 講師ブログ

その真意を教えて下さい

レグラボの生徒が通う学校で、珍しく学校の英語指導の一環として多読指導を「がっつり」取り入れられているところがあります。
 
たまたまそのことが分かったのも、その生徒にシャ読を進めた際に
「学校でも定期的に多読する時間が設けられていて読んでいる」と。
 
ただ、少し気になったのが、私がシャ読を進めた時と、学校でも多読をやっているということをその生徒が話す際の表情的にやや否定的な香りがしたので「イマヒトツやなぁ」とか思ってる?と聞くと、
「そういうわけじゃないけどあまり面白くない」と。

読書が嫌いなんかなと思って聞くと
「そういうわけじゃなく、難しくて疲れる」と。
 
これはまぁ多読でやりがちなことでもあるので、もっと簡単なやつ読んだらいいねん、と伝えたところ、
「バッと見でどれが簡単なのかとかの判別がしにくい」と。
 
どんな感じの本を読んでるの?と聞くと、いわゆる洋書と聞いて一般の方がイメージされるような文字ばっかりのやつだったので、いやいや、「絵本」をもっとたくさん読んだらいいやん、と伝えたら、例えばどんなのですか?と聞いてくるので、もはや多読入門の王道とも言えるORTを見せると、
「ああこれ、書庫にあるの見たことあります」と。

(多読用書庫あるんや…羨ましい…)←心の声
 
そんな簡単なので力付くんですか?と聞くので、いやいや、ORTナメたらあかんで…と。

国家レベルで英語指導に取り組んでる国が作った絵本で、且つ、長年使われ続けてるというのはやはりダテでは無いわけです。確かに小さい子供向けの内容なので、なんなら絵を見てるだけで、文章読まんでも内容は理解できるぐらいなのですが、使われてる英語自体は現地のネイティブの子供向けなので語学レベル的にノンネイティブへの忖度は一才ナシ!それが故に絵を見てるだけでわかる内容にしてくれているのが逆に英語学習には無茶苦茶生きてくるわけです。
 
しかもこのORT、ノンネイティブからはひっくり返っても出てこないような、簡単でいながら驚嘆のため息しか出ないような非常に英語らしい表現も満載で、これは読まなウソでしょ!?っていうやつなわけです。あ、ちなみに、これ、別に私だけの個人的な意見ではなく世界的にそういう評価をされている本です。

それと、もう一つ気になったのが、これは特に高校生ともなるとあるあるのことなのですが、簡単な絵本で力つくん?という発想自体が、多読を「勉強」としてしか捉えていないからこそ出てくる発想なわけで、非常にチープな発想やなぁと思わざるをえないわけです(あ、その子が悪いというのではなくて、だいたい大半の高校生がそんな認識になりがちだということです)。その狭い視野で取り組んでるから多分多読してもイマヒトツ学力として身についてない一番の理由とちゃうのかな?と個人的には思うのですが、そもそも絵本って子供の頃、勉強で読む子供なんていないですし、あと1回読んで終わりとかそんなことも絶対ないですよね?特に良い絵本て何度も読んでくれと子供はせがんできますよね?まさにコアな部分はああいうところにあると思うわけです。

とここまで力説して、当の本人は「へー」という表情で、「だったら絵本をこれからどんどん読みたいと思います」と言って帰ってきました。


はい、ここまでが前説です(なが!)
本題はここから。

その生徒が数日後レグラボに来て、たまたまシャ読の話になった際に
「先生に言われた通り学校の多読の時間で絵本を読んでいたら英語の先生から怒られました」と。
 
一瞬目が点に。

「え?」と聞くと

先生曰く、「こんな簡単なの読んでたらだめだよ」

WHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAT?!?!?

先生、教えて下さい。「なんでそんなこと言ったんですか???」(T_T)

すみません、前説長いわりに本題はこんだけです。
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