LEGLABO 講師ブログ

知らない単語が出てきても

多読(うちの場合はシャドウイング+多読ですが)の一つの効果としてよく言われることに、知らない単語に出くわしてもおおよその意味を類推できるようになるというのがあるのですが、これは多読三原則の一つである「辞書は引かない」というのが結構大きく影響を及ぼしていると思うのです。

で、この「辞書は引かない」という原則ですが、個人的には辞書を絶対に引いてはいけないということそのこと自体がそれほど大切とは思っていないので、厳密に守っているわけではなく、どうしても意味が知りたい時なんかはスマホも手元にあるので調べてもいいよと言ってます。大事なのは何があっても辞書をひかないというルールではなく、辞書を頻繁にひかないといけないようなレベルの本から始めること自体が問題なわけで…

なのでよく保護者の方から、多読で知らない単語に出くわした時に辞書で意味を調べなければ誤った内容で理解するのでは?と心配されることもあるのですが、スタート段階で始めるレベルの洋書は絵や写真がふんだんに使われているのが普通なので、知らない単語でもおおよその意味はわかるわけです。もちろん英文もこれでもかというレベルの易しいものからです。逆に言えば、そのレベルの文章からにしないと知らない単語を予測することなどそもそも不可能ですし、「多読」と言えるボリュームを読みさばいていくことも不可能なわけです(それこそ一昔前の英文翻訳や精読になってしまうわけです)。

そしてこの超簡単な英文、または超簡単な内容で書かれた洋書(ただし、あくまでも英語圏でネイティブの幼児が読む前提で書かれているので、語彙レベルに関しては必ずしも日本の中高生にとって簡単とは限りません!)をサクサク読む中で、多読に必要な「いちいち日本語に変換しない」読み方の土台ができるわけです。
 
で……こういうことを書くと、なんか英語のできるお子さん向けの話でうちの子にはそんなレベル高い話、関係なさそうやわぁと引かれる親御さんもいらっしゃるのですが、もちろん、英語がもともとできる子にとってはより即効性が期待できるのかもしれませんが、この多読はむしろ英語のできない子にとっての特効薬なんですよ〜

新学期がスタートしましたが、特に中1生、高1生で「あれ?」と思うひっかかりが英語で既に出てきている場合、それは気のせいではありませんので、お早めにご相談ください。虫歯と一緒で治療を引き伸ばして、結果的に「ああ、あれ気のせいやったわ」とは100%なりませんので…
LINEでのお問い合わせはこちら
LINEでのお問い合わせはこちら